■ソーラーオーブンの作り方
写真のソーラーオーブンの場合、ガラス板の大きさは50cm四方、面積は0.25uしかありませんが、反射板をも含めた入射面積は1.2u――(詳しい説明は省略しますが)入射エネルギーは輻射エネルギーの数倍になりますから、箱の中の温度は10分以内に100℃以上になります。エネルギーの大きさは、ロスを考えても1KW以上になりますから、たいていの料理はできてしまいます。日曜大工が得意な方なら数時間でできてしまうほどの簡単な構造の割には強力です。アメリカでは大変にポピュラーで、軽トラックの荷台一杯の大きさのものを見かけることもあります。さすがはアメリカ人、大きいものが大好きです。日本でも太陽光の強さは同じですから、一度試してみてください。
■ピザパイの焼き方
〔反射板とガラス板の合計面積〕がガラス板の面積の何倍かという倍率によって、オーブンの温度は異なります。厳密にはガラス板が1重か2重かとか、ボックスの断熱度合いとか、ボックス内部表面の吸光・輻射性能などによって異なりますが、大まかには倍率で決定されます。適当に作った4倍モデルでも120度くらいは実現できますが、パンやピザパイを焼く200℃以上を実現するためには、4倍モデルの場合は、ガラスに真空ペアーガラスを使うなど、熱の放出を最小限に留めるための細心の注意が必要です。6〜8倍モデルでしたら、適当に作っても200℃以上を実現でいきます。 |