搾油試験③ ナタネ

ナタネとはWhat is ?

ナタネはアブラナの種子です。その名の通り、昔から植物油の採取のために栽培されてきた、油糧作物の代表格です。ただし、ナタネ油に含まれるエルカ酸(エルシン酸)が過剰摂取により心臓障害を誘引するおそれがあるとして、現在主に市場に流通しているナタネ油は、エルカ酸を含まないよう品種改良されたカナダ原産のキャノーラ品種から採取された油です。

今回は、やはりエルカ酸を含まないよう日本国内で品種改良された品種「ななしきぶ」の種子を搾ってみました。


ナタネの搾油

搾ってみるPreparation

今回はインターネット通販で購入した「ななしきぶ」の種子を、生のまま搾ってみます。搾油筒に82gを充填しました。


圧搾の様子Coldpressing

搾油機にセットして圧力を加えていくと、黄金色の油が流れ出します。


採取された油Extracted Oil

原料82gから、19gの油が採取されました。(原料比23.1wt%)

菜種の香りの爽やかな油は、サラダのドレッシングなどいろいろな料理に合わせやすく、また揚げ物にも好適です。


搾りかすPomace

搾りかすです。菜種の搾りかすは油粕と呼ばれ、主に肥料に利用されています。


搾油結果のまとめ

搾油試験結果表
原材料名 ナタネ
産地 滋賀県産
材料重量 82.0 g
前処理 なし
選別 なし
濾布 なし
採油量 19.0 g (原料比 23.1 wt%)

ご注意ください