(屋内)自然対流式非電化冷蔵庫


ヨーロッパやオーストラリアのエコロジー派の間ではよく知られている方式です。
床下の冷たい空気を利用して(非電化で)食品を保管する方式で、20℃以下の温度に保つことができます
(キュッーと冷えたビールを‥‥という目的には向きません)。

原理
右の図のように、床下から屋根まで貫通するダクトを設けます。
ダクトの途中には、網でできたスライド式のかごをセットします。
ダクトの周囲は断熱材で囲いますが、ダクトを厚めの木材で作る場合は断熱材は不要です。
北側の空気を取り込み、床下で冷やした空気を、ダクト内の自然対流の力を利用して屋根から排出します。
ダクトの前面には、扉を設けます。扉から野菜等の出し入れをします。
ダクトの、屋根から突き出た部分を、なるべく長め(できれば1m)に作り、この部分は断熱しないようにします。太陽熱で温めて、煙突効果を大きくするためです。
自然対流による煙突効果は微弱ですから、風が通り抜けやすいように作ることが、一番の秘訣です。

上の写真は、David Holgram(パーマカルチャーの指導者、オーストラリア在住)の自宅  撮影:藤村


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