非電化工房メールマガジン Vol.43 2011.5.1
【 目 次 】
（１）『月３万円ビジネス』・・・順調です
（２）放射能除染の費用負担を国に求める署名・・・5万人を達成
（３）住み込みの弟子（第４期）・・・・始動しました
（４）非電化工房製放射線スペクトロメーター・・・・・開発中です
（５）「地方で仕事を作る塾」第６期・・・・募集中
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◆ 『月３万円ビジネス』・・・順調です
昨年７月出版の『月３万円ビジネス』（藤村靖之著、晶文社）が売れ行き好調
です。「月３万円ビジネスワークショップ」が各地で開催されたり、WEB上で交
流サイト（http://30000yen.biz/）が開設されたり・・・・わいわいがやがや、
ゲーム感覚で仕事を生み出す流れが出来かかっています。期待したイメージ通り
に、いまのところは進行しているようです。
『月３万円ビジネス』の韓国語版も出版の運びとなりました。一昨日には、ソ
ウルで「月３万円ビジネスワークショップ」が開かれました。１２人の青年が一
つづつ月３万円ビジネスを考えてきて、僕の前で発表してくれました。例えば
「TEDビジネス」。若者の娯楽を「お金が逃げないで知恵と友情が貯まる」もの
にするビジネスです。
内容の説明は省きますが、娯楽の質を変えることをビジネスにしようという視
点はナイスでした。「なんだか変だぞ！」というイブカシサや、「なんとかしな
くては！」というモドカシサが募っているのですが、どうしていいか分からなか
った。『月３万円ビジネス』に答えを見つけた・・・と興奮して語ってくれまし
た。
「いいことしか 仕事にしない。奪い合わないで 分かち合う」という、月３
万円ビジネスのオヤクソクもすんなりと受け入れていました。嬉しくなりました。
http://www.hidenka.net/publish/book5.htm
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◆ 放射能除染の費用負担を国に求める署名・・・5万人を達成
昨年10月、政府は「年間1ミリシーベルト以上の除染には国が責任を持つ」と
閣議決定しました。しかし、今年の1月末には「年間5ミリシーベルト以下は費用
負担をしない」という方針に変えました。
３～４月、この方針の撤回を要求する署名活動を、非電化工房がある栃木県那
須町を中心に行いました。約５万人の署名を集めて、４月２６日に環境大臣に提
出しました。署名を支援してくださったみなさまに、お礼を申し上げます。
非電化工房がある栃木県那須町は東京電力福島第一原発の事故により、放射能
汚染に見舞われました。空間放射線量は0.3～1.5マイクロシーベルト／時と高く、
福島市とほぼ同じ値です。この町に長く住む子供たちのことを考えると、安全と
は言いがたいレベルですが、大人がやるべきことをやれば、子供の安全を守れる
レベルでもあります。非電化工房は放射能のことを熟知していますから、３・１
１以後は放射能から子供を守る活動を主導してきました。
昨年秋には、子供の被曝状況を隈なく明らかにできましたし、対策方法も研究
して見通しをつけました。そして、外部被曝対策や内部被曝対策に取り組み始め
たのですが、家庭での費用負担がネックになりました。
政府は費用負担を約束してくれていたので、約束の履行を迫っていたのですが、
掌を返したような方針変更を示され、本当に憤りました。裏切りであり、法律違
反であり、子供を見捨てる無慈悲な話で、許すわけには行きませんよね。そこで、
署名活動・・・・ということになったという次第です。引き続きのご支援をお願
いします。
http://nasu-toride.org/topicnow.html
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◆ 住み込みの弟子（第４期）・・・・始動しました
男３人・女１人計４人の弟子が４月１日から住み込みました。４期目です。現
在は非電化カフェの建設と野菜・穀物の植え付けが主な仕事です。非電化カフェ
は前期（3期）の弟子が基礎と土台工事までを終わらせてくれていましたので、
現在はその続きの壁工事の最中です。
非電化カフェはストローベイルハウスにします。壁の土塗など、ワークショップ
も折り込みます。まだ日程は未定ですが、決まりましたらホームページ上で案内
しますので、参加してくださいね。
野菜・穀物の植え付けは例年通りですが、ちょっと違うのは土壌の放射能汚染
度やpH,収穫した野菜・穀物の放射能汚染度を緻密に測定して、放射能移行係数
のデーターを収集することが加わったことです。
那須町での放射性セシウムの自主基準は、野菜・穀物は37Bq/kg、牛乳は10Bq/
kgです。この値を下回るように設計（？）します。相当に経験を積んだので、多
分100％クリアーできると思っています。
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◆ 非電化工房製放射線スペクトロメーター・・・・・開発中です
野菜や土や水の放射能汚染度を核種（放射性物質の種類）別に測定してBq/kg
で表示する装置を放射線スペクトロメーターと言います。ベクレルモニターとい
う呼び方も最近の流行です。
測定部が直径２インチのものが標準的ですが、価格は３～４百万円と高額です。
欲しくてたまらないのに高額すぎて買えない方がたくさんいらっしゃいます。非
電化工房では自作のスペクトロメーターで、野菜や土や水の放射能測定を行なっ
てきました。性能は３～４百万円のものに遜色はありません。そもそも、測定部
のシンチレーターは世界で一番実績のあるものを使うので、遜色が無くて当然で
す。
私にもぜひ作って欲しい、というリクエストをたくさんいただきましたので、
少しまとめて製造する準備を進めています。７０～８０万円程度でお分けするこ
とができそうです。数量に制約がありますが、必要な方はお知らせください。
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◆「地方で仕事を作る塾」第６期・・・・募集中
地方で いいことで 愉しく稼ぐ方法を学ぶ塾です。具体的なビジネスモデル
も一緒に完成させます。いい仲間づくりも目的の一つです。
第1期～第５期の卒業生100人は、いまエキサイティングに動き始めています。
例えば、Mother Earth News Japan 。１期生の沓名さんを中心に創刊に漕ぎ着け
ました（http://ja-jp.facebook.com/motherearthnewsjapan）。
第６期の塾が５月19日から始まります。第６期の塾では、
①非電化カフェの建設
②月３万円ビジネスの面白い展開
③エネルギー自給ビジネス
に的を絞って、実際に建設・展開しながら学びます。定員（２０人）には未だ達
していませんので、応募をお待ちしています。お知り合いの方にも勧めてあげて
ください。
http://www.hidenka.net/seminar/juku/index.htm
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2012年5月1日 非電化工房代表 藤村靖之