非電化工房がある那須町は 福島原発の西北95kmに位置し 既に低濃度の放射能汚染に見舞われています。福島原発からの放射性物質の飛来は未だに止まず 放射線量は徐々に上がってきています。那須町の現時点での放射能汚染は
戸外の空間放射線量率:0.3〜1.6マイクロシーベルト/時
室内の 〃 :0.05〜1.0 〃
土壌の汚染度 :4,000〜20,000ベクレル/kg
野菜・牧草の汚染度 :0〜3,000 〃
穀物の汚染度 :0〜100 〃
水の汚染度 :0
牛乳の汚染度 :0〜60 〃
という範囲で分布しています。外部被曝と内部被曝を合計すると、幼児の年間の被曝量は1.9〜14ミリシーベルトに達すると推定されます。つまり、子供の安全が脅かされる段階に既に至ったと考えられます。しかし この程度の汚染でしたら 大人がしっかり対策をすれば 子供の安全は確実に守れる・・・・と僕たちは考えています。
そこで 前回のMMでもお伝えしたように、『那須を希望の砦にしよう』という住民プロジェクトを4月初旬に呼びかけました。このプロジェクトでは 住民がお金を集めて放射能測定器を大量に購入します。空間放射線量計だけではなく 土・水・野菜の汚染度を測定できる装置も購入します。トレーニングを受けた住民がアッチコッチ気になるところを測りまくります。勉強会を重ねて、子供の安全を守るボーダーラインをしっかしした根拠に基づいて親が定めます。対策方法を勉強して、ボーダーラインを下回るようにみんなで対策を実施します。
このプロジェクトは、那須町(数百人が参加)からスタートして 那須塩原市・大田原市・塩屋町・日光市・福島県の西郷村、天栄村・・・・と広がり始めました。非電化工房は これらの活動の中核の立場ですから 目が回るような忙しさです。非電化カフェの建設も 非電化製品の開発も 頓挫してしまっています。すこし残念ですが 放射線被曝から子供の安全を守ることは もっと大切ですから 役割を担えていることを喜んでいます。
プロジェクト用にテキストを作成しました。内部被曝の計算方法や放射線被曝対策方法まで網羅したつもりです。放射線被曝が気になる方は活用してください。
プロジェクトとテキストの詳細→ http://www.hidenka.net/toride/
非電化工房は 放射能汚染に見舞われた地域への支援活動を行ってきました。飲料水が放射能汚染に見舞われた地域への浄水器の提供もその活動の一つです。世界で最も信頼度の高い逆浸透幕式浄水器(米国製)を3・11直後に手配して数量を確保し、採算を度外して提供してきました。アンダーシンク式の本格的な非電化逆浸透膜式浄水器です。水中の放射性物質を95%以上除去することができます。化学物質・農薬・重金属・微生物もほぼ100%除去できますから、一般の浄水器としても使えます。在庫に少し余裕ができましたので 50台限定 原価でお分けします。
詳しくは→ http://www.hidenka.net/topics/ro/
非電化工房では 従来から「がらすびん浄水器」をささやかに提供しています。大量の活性炭を使用していますから 放射性物質もある程度は除去できますが 逆浸透膜式浄水器ほど完全には除去できません。水道水中の塩素やトリハロメタンは ほぼ100%除去できますし カートリッジ交換は不要です。放射能対策はホドホドでよい方は こちらをどうぞ。
お待たせしました。『月3万円ビジネス』の本が発売になりました。読んでください。幸せな人生と持続的な社会を実現する上で いいことで愉しく稼ぐ・・・ということは 決定的に重要なことだと 僕は思っています。『月3万円ビジネス』を愉しく展開して行くステーションが 各地にできるといいなと 願っています。 各地でステーションを担っていただける方を 求めています。先ずは 読んでください。非電化工房のホームページから書店に先駆けて購入できます(1,500円+税)。
詳しくは→ http://www.hidenka.net/publish/book5.htm
非電化工房では 住み込みの弟子を募集しています。今年の9月から来年の3月までの半年間 合宿所に住み込んで修行します。多数の応募が予想されますので 書類で選考(スミマセン)させていただきます。